E233系のLED表示をどう表現するか

次の記事では番台ごとにその特徴を記していこうと思います
http://d.hatena.ne.jp/niyute/20130807/1375845102

1年前にこんなことを書いていましたが着手せずに1年が経過しました。
その間に埼京線横浜線への配属が完了し現在は南武線向けが製造されています。

そんな中で常々興味を持っていたのがLEDの再現。
ネット上の様々なサイトでLEDを再現した画像が出回っており、作り方も十人十色。
ではどのような再現がいいのか?
まあ見栄の問題はさておくとして私が重視したのが記録として有用か、という点です。

LEDと従来の幕における差としてデジタルかアナログかということが考えられます。
そして幕の再現に比べてLEDの再現が容易なのはまさにLEDがデジタルなものであるからです。
例えば幕であればあの多様な書体を再現することは困難でしょう*1。また文字の配置も現物と完全に一致させることはできません。例えば「東京」の「東」「京」の間隔が18.256cmだったとした時にそれを1px=1cm換算で表現するにはどうしたらよいでしょうか。

一方LEDの表示は全て点で表現されます。例えばE231系のLEDは128×32の点が赤、緑、橙、黒のいずれかを灯す(黒の場合滅灯)ことにより行き先表示としての役目を果たしています。
つまりコンピューター上での再現では最低でも128ドット×32ドットの計4096ドットがあれば再現することが可能となります。
また使用される色も限られています。古くから使われている赤、緑、橙のLED*2であれば4色で済みます。また青色LED、純緑色LEDの実用化*3により光の3原色が揃いあらゆる色を表現することができるようになりましたが鉄道車両に用いられているLEDでは多くとも10色程度でしょう*4


って記事を去年の10月に書きかけていたらしい。今となっては何を書きたかったのやら

*1:そのような点から国鉄車両の方向幕に用いられている書体をアウトラインフォントとして再現したロールズ・プロジェクトは偉大である。但し現在ダウンロードできる国鉄方向幕書体はあくまでも国鉄車両設計事務所の設計思想に基づいた書体集であり実際に方向幕に使われているフォントとは一致していない。

*2:このことを3色を表現できることから3色LEDと呼ぶ人もいれば、赤と緑のLEDから構成されるために2色LEDと呼ぶ人もいる。注意が必要

*3:先の緑色のLEDは厳密には黄緑である。純緑色LEDは青色LEDの後に実用化に成功した

*4:但し高解像度のLED装置によって近年ではアンチエイリアス処理のなされた表示器もありその場合使用色数は格段に増える